




【肘の外側・腕の痛み=テニス肘】をご紹介します。
時々、「肘のまわり・腕が痛いです」という方が来院します。
最近はテニスをして肘が痛い、というよりは、どうして痛くなったのかよく分からない、という方が多いです。
現代病と言われるぐらい、色々な原因でテニス肘が起こります。
そもそも、「テニス肘」ってなんでしょうか?
正式には【上腕骨外側上顆炎】といいます。
・・・何ですかそれは?という感じですね。
どこよりも分かりやすく説明しますので、最後までお読みください!!
テニスで痛くなった方、また、普段から肩や首の痛み、四十肩・五十肩で悩んでいる方、是非、読んで頂きたいと思います。
【テニス肘のメカニズム】
肘の外側の痛みが起きている状態です。手首を上に上げる動作(背屈動作)のしすぎが大まかな原因です。
【手首を上に上げるとは?】
腕の周りの構造について少し説明します。手首を曲げる、指を曲げるなどの動作を担う筋肉は肘の内側に付いています。
例えば、手のひらを上に、腕を前に伸ばし手首を曲げてくると、肘の内側が硬くなってきます。その時に肘の外側を触ってみて下さい。柔らかいですね。逆に、手首を起こす(伸ばす)筋肉、指を伸ばす筋肉は、肘の外側に付いています。手のひらを上に、指を反らしながら手首を反ってみて下さい。今度は外側が硬くなり、肘の内側は緩んでいます。
つまり、手首を起こす筋肉は外側、曲げる筋肉は内側が作用しています。
肘の外側が痛くなるということは、手首を起こす、また、指を伸ばす動きで筋肉を使いすぎている、ということに
なります。
しかし皆さんは「そんなに使いすぎてないです」と仰います。
どういう事なのでしょうか?なぜ、使っていない感じなのに、痛んでしまうのでしょうか?
例えば、スマートフォンを持ってみましょう。
若干、手首が上向きになり、且つ、親指が起きた感じになっていませんか?
次は、パソコンのマウスを掴んでみましょう。こちらも手首が上向きになっていませんか?
テニスをするときにはこの角度がもっと急角度になり、更にそこからボールを打ちます。
つまり、手首を反る、指を伸ばす動きにより、筋肉を使いすぎる傾向にあります。
または、急な動きではなくても、少しの力で1日何百回と繰り返せば、肘に掛かる負担は相当なものなのです。
では、なぜテニスをしていて肘が痛くなる方と、痛くならない方があるのでしょうか?
それは手で物を握る【握り方】に秘密があるのです。
何かを掴むとき、全部の指でぎゅっと握るか、あるいは、人差し指と中指で握ります。
例えば、テニスの初心者の方ですと、グリップを全部の指で握ってしまうことがあります。
また、ボールペンを持ってみて下さい。人差し指と中指で握ります。ボールペンがグラグラしています。
今度はボールペンを小指と親指と薬指で握ってみて下さい。今度はグラグラせずに安定していると思います。
自転車のハンドルを握る時には、無意識にこの握り方をしていると思います。
特に大きな違いがなさそうなこの2つの握り方ですが、実は大きく違うことがあるのです。
さて、この2つの握り方の違いは何でしょうか?
親指・薬指・小指で握ると、手首が動かしやすいのです。
逆に、全部の指で握る、または、人差し指と中指で握ると、手首が動かしにくいのです。
もう一度、2通りの握り方を試してみましょう。親指・薬指・小指で握ると、この方が手首を動かしやすい、
特に手首を起こしやすくありませんか??
何かを握って行うスポーツ、例えば、剣道・ゴルフ・テニス・野球などは、親指・薬指・小指で握ることが基本です。理由は手首がよく動くからです。人差し指と中指はフリーの状態でないと、手首を動かしにくいのです。
治療の話に戻しましょう。
つまり、全部の指でぎゅっと握ってしまうと、肘の外側に力が入り外側が硬くなってしまいます。
握る力は全部の指で握った方が強いのですが、これを常時続くと、ずっと肘の外側に力が入った状態になって
しまいます。
特にパソコン作業をされる方は、長時間に渡り手のひらが下向きになり、全部の指が曲がった状態でマウスを操作しています。この状態は、肘の外側の筋肉を伸ばしてしまい、肘の外側のポコッと出ている骨の部分に常に負担が掛かっていることになります。更に同一姿勢での作業が長時間続くため、肩甲骨の動きも悪くなっている方が多いです。いわゆる、肩こり・首コリですね。
これが、テニス肘=上腕骨外側上顆炎のメカニズムです。
そうかといえ、明日からパソコン作業が無くなる訳ではありませんよね。
ではどの様に予防し、日ごろのケアをしたらよいのでしょうか?
親指・人差し指・中指のストレッチです。
巻頭の写真を一緒にご覧下さい。
手首をしっかり固定します。
人差し指を反っていきます。この時に指を曲げずにしっかり伸ばしたまま、指の根元から伸ばしていきます。
ストレッチを掛けていく感じでグリグリ動かしたりせず、痛気持ちいいところで止め30秒ぐらい伸ばしたままに
しましょう。
次は中指をやってみましょう。手首をしっかり固定することを意識しましょう。
その次は親指です。親指は根元の部分が硬くなっている場合が多いので、反るだけではなく、横に開く方向にも
ストレッチしてみましょう。
慣れてきたら、腕を真っすぐ伸ばし手首を反ってやってみましょう。ストレッチの効果が上がります。
肘の痛み・テニス肘、如何だったでしょうか?
パソコン作業で肘が痛む方、是非、お試し下さませ。
