

【猫背について】
最近、「私、姿勢が悪いのかしら?」「私、猫背なんですよ」とよく伺います。猫背で肩こりが激しい、首が痛い、手がしびれている、腰が痛い、など色々な症状があります。
この様な患者さんは今回の内容が参考になると思います。猫背がなぜ起きるのか?猫背がなぜ痛みにつながるのか?猫背をどの様に改善していくのか?をご紹介します。
今回は猫背=背中の構造を説明します。
【猫背は悪くない?!】
巻頭の写真は背中を左横から見たものです。解剖するとこんな風になっています。
積み木のような骨(椎体といいます)が沢山重なり、前に出たり後ろに反ったりしてバランスを取っています。メガネ橋の様なイメージですね。首の骨が7つ、胸(背中)の骨が12つ、腰の骨が5つ、という構造をしております。
さて、猫背ですね。どうでしょう?ちょうど「猫背」と言われる背中の部分(胸椎)って曲がっていませんか?!
実は、猫背は悪くないのです。猫背しかできないことが悪いのです。
例えば、机に座って本を読んでいる時、背中が丸まりますよね。丸くなれる、つまり、猫背になれることで、字が書けたり下のものを取ったりできます。つまり、丸くなる(猫背)ことが悪いのではなく、丸い状態から戻れないことが身体に影響を与えているのです。故に、丸くなっているのは悪くない、と思ってください。
では、身体のどこに着目して改善していくか?ですが、
⓵腰・骨盤
⓶首
⓷胸(胸郭)
ということになります。
まずはこの3か所のうち 【腰】 に着目して猫背の仕組みをご案内します。
猫背で丸まっている背中が伸ばせない、その原因の1つに【腰が反りすぎている】という場合があります。
人間は足に体重がしっかり乗ることでバランスを保っています。
腰が反っていて、そのまま身体を後ろに反りすぎてしまうと、身体が後ろに倒れてしまいます。それでは困ります。先週の背骨の図を思い出しましょう。身体のどこかが反ったら、倒れないように、どこかが前に行きバランスを取っているのです。
つまり、腰が反りすぎ(前)ていると、背中が丸まり(後)、首が前に行く、ということになります。腰が反っているから、胸が丸まったまま、胸(胸椎)を後ろに反りにくくなるのです。【腰】が原因で猫背になっているパターンです。腰が反りすぎていて、猫背になっているタイプです。
このタイプの猫背の場合は、胸を治療しても、首を治療しても改善が見込めません。腰(腰椎)を治療しないといけません。
【首】が原因のパターンも同じ考えです。
パソコンを使ったり、何かを覗き込んだりしている時に首が前に行くと、胸は後ろに行きます。胸が後ろに行きバランスを保っています。つまり胸が反れないのです。
前(首)・後ろ(胸)・前(腰)・後ろ(臀部)・前(膝) という感じです。
【猫背を根本解決! あなたはどのタイプ!?】
以下の3つのセルフチェック兼解消法をお試し下さい。
一番楽になった!と感じたものが、あなたの猫背の原因の場所です。
※巻頭の写真を見ながらお試し下さい。
①腰が原因(反りすぎ)の場合
骨盤が前に行き過ぎ、下腹部が「ぽーん」のタイプです。この場合は骨盤を戻していきます。
・まっすぐ立ち息を吸って吐きお腹を固める
・お腹をぐっと横から止め固定する
・固定をしたまま身体をゆっくり後ろに反る
②首が原因(前に出ている)場合
スマホ・パソコンの多用で首が前に出ているタイプです。この場合は首をまっすぐにしていきます。
・首の後ろに手を組む
・ややあごを引きながらそのまま手に向かって身体を後ろに押す
③胸の前側の筋肉が硬い場合
・手のひらが上を向くように手を後ろで組む
・お尻の方を回って手のひらを下に持っていき胸を張る
どうでしょうか?どれが一番楽になったと感じますか?
一番楽になった!という方法が、あなたの猫背の原因と解消法です。1日3回、是非試してみて下さい。
